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ヒノキウォーターの試作

更新日:2024年2月5日

こんにちは。

あまり寒くない日が多いなと思っていたら1月下旬にまとまった雪が降り、なるほど今は冬だったと思い知らされた今日この頃です。


さて先日、2月のイベントで行うヒノキの葉のハーブウォーターづくりの試作をしました。何度も作り方を確認して資料にまとめましたが、実際に作るのは初めてなのでうまくいくか少しドキドキしながらの試作でした。なお、この日の写真撮影は新しい大洲市地域おこし協力隊の中村さん(今年1月から着任されました!)にしていただきました。


まずはヒノキの採集から。

地域の方から山のヒノキの葉を採らせていただきました。



ヒノキの実(球果)がついていたり花粉飛散前の雄花を見つけたり、はたまたカマキリの卵やミノムシも見つけたりして楽しい時間でした。


次は公民館の調理室での作業です。


今回はヒノキを煮出してできた蒸気を冷やし、液体に戻して集めます(=水蒸気蒸留)。こうして集められた液体がハーブウォーター(芳香蒸留水)です。最近は家庭用蒸留器も売られていますが、今回は鍋を使って蒸留していきます。


鍋の中央に耐熱容器を置き、周りにハーブを敷き詰め水を加えて煮出します。


鍋蓋を逆さにかぶせ、氷等を乗せることで蒸気を冷やし耐熱容器の中に蒸留水を集めます。


蒸留中は水が沸く音もヒノキの香りもあまりせず「もしかして蒸留うまくいってない…?」と不安になりましたが、加熱後鍋をのぞくと耐熱容器にはたっぷりハーブウォーターが溜まっていてほっとしました。


また、採れたハーブウォーターの表面には小さな精油の粒が浮いていました。水蒸気蒸留は精油が抽出される方法でもあるのですが、鍋を使った蒸留ではなかなか精油は見られないようなのでラッキーでした。


照明の映り込みのあたりに精油分が浮いているのが見えます。


肝心の香りは…全く無臭ではないのですが、鼻を近づければ香りが分かる程度で、空間にスプレーしたらヒノキの香りが広がる、といった風にはなりませんでした。シュッとするだけで森林浴気分に浸れるスプレーができたらと思っていましたが、なかなか難しいようです。


また、香りも森っぽさはあるものの、少し不思議な香りがしました。

豆?

芋?

はたまた焼菓子?

ほっこりしていて、若干甘さを感じる香りがあったように思います。


ハーブウォーターは蒸留したてよりも1、2日置いたほうが香りが落ち着くそうで、今は甘さが控えめになり、少し奥の方にある森の香りを感じやすくなりました。


周りにあまり香りを広げず、自分だけが一瞬森の香りを楽しむのにはある意味ぴったりなスプレーになったかと思います。いろんなところに吹きかけて、ハーブウォーターの楽しみ方の研究もしてみたいと思います。

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