イベントレポート「ヒノキの葉っぱのハーブウォーターづくり」
- 麻里 岡本
- 2024年2月28日
- 読了時間: 4分
こんにちは。三寒四温の日々が続きますが、野草の花が少しずつ増えてきました。アブラナの黄色、ホトケノザのピンクは私にとって春を知らせてくれる色です。

2月21日、「ヒノキの葉っぱのハーブウォーターづくり」を開催しました。今年度行ってきたひじかわ野草企画の6回目、最後のイベントです。今回は大洲市地域おこし協力隊の山本さんと中村さんにお手伝いしていただきました。
今回集まってくださった参加者さんは全員が初めてお会いする方でした。このイベントを見つけてくださって本当にありがたいです。イベントを始めたころの参加者さんは知人が中心でしたが、1年続けることで会ったことがない方にも自分の取り組みが届いて嬉しいです。
参加者さん・スタッフの自己紹介ののち、葉を鍋に詰めて水を注いで火にかけます。試作時は豆のようなほっこりした甘い香りがしましたが、今回はヒノキの葉のさわやかな香りがしていました。30分ほど小さく沸騰させ続けます。


蒸留の待ち時間中はスタッフと参加者さんでいろいろなお話をしました。みなさん自然やアロマに興味があって参加してくださった方ばかりなので会話も弾みました。
ヒノキと言えば木材のイメージで葉っぱは初めてちゃんと見たというお話、6月のイベントで作ったドクダミチンキの作り方や使い方について、自然農、苧麻(カラムシ)はこのあたりも生えるんですか?というお話(肱川ではハズと呼ばれており、おそらくどの野草よりも生えます。)などなど…楽しいお話をたくさんさせていただきました。
蒸留が終わったらどれだけハーブウォーターが採れているか確認です。今回は二つの鍋で蒸留して約220mLのハーブウォーターができました。作りたての時点では、豆っぽい香りもありつつヒノキの優しい香りがしていました。これを1~2日冷蔵庫に入れておくと香りが落ち着き、より使いやすい香りになります。

今回も精油が少しだけハーブウォーターに浮いているのが確認できました。本当にわずかな量で、すべてかき集めても一滴にも満たないほどの量でした。ヒノキは植物の中でも精油が多いので鍋を使った蒸留でも精油分を確認することができましたが、ほかの植物ではなかなかできないことだろうと思います。

非常に分かりにくいですが、照明の映り込みの周りの白い粒が精油です。
今回ヒノキらしい香りが前回よりも強かったのは、採取したヒノキの若さや場所が違うからだと思います。試作時に使ったヒノキの葉はかなり成長していて実やつぼみをたくさんつけており、道路の側に生えていました。今回使ったヒノキは若い木で、場所も前回より少し奥まったところでした。場所や樹齢で香りが大きく変わるのだなと思いました。
調べてみたところ、精油は老木の方が多いそうで、実際に前回・今回の蒸留で抽出された精油を見比べても前回の方が多かったと思います。ヒノキ精油は蒸留したてだと豆っぽい香りなのでしょうか…?

今回使用したヒノキを採取した場所。天気もあいまって鬱蒼としていました。
採取できたハーブウォーターをスプレーボトルに分け、使い方や注意点の説明をして終了しました。今回は待っている時間が長かったのでどうしようかと思っていましたが、楽しくお話していたらあっという間に終わってしまいました。
イベントの準備でうまくいくだろうかと不安でも、実際にやってみると不安を忘れて毎回自分が誰よりも楽しんでいる気がします。小さなイベントを見つけてくださって、楽しい時間を一緒に過ごさせていただいてありがとうございますという気持ちでいっぱいです。
また、この企画に携わってくださった大洲市地域おこし協力隊の山本さん、中村さん、市役所職員さんにはとても感謝しています。自分では気がつかない観点からの意見をくださったり、作業を手分けしてやってくださってとても心強かったです。この企画は一緒に運営してくださる方がいたからできたことだと心の底から思います。ありがとうございました。
今回でひじかわ野草企画はいったん終了になりますが、来年度も楽しいことをたくさんしていきたいと思っています。参加したことがある方もない方も、お気軽に遊びに来ていただけると嬉しいです。